コラム

「子供からサッカーを奪うな」

久しぶりの雑記ブログとなりそうなのに、なかなか強烈なタイトル。
お久しぶりです。たくコーチです。

最近は、いやこれはずっと前から思っていることなんですが、、、
日本サッカー、特にジュニアサッカーの、世界でも共通なのかもしれないけど、大きな課題だと思っていることについて触れていこうと思います。
※珍しく割と感情に身を任せ書いたので、読みづらい箇所あるかと思いますがご了承ください。

僕は9歳からサッカーを始めてから23年が経ち、17歳から指導者を始めてからは約15年が経とうとしています。
サッカーを始めてから今まで、来る日も来る日もボールを追いかけ、大人になった今でも毎日のようにサッカーに携わっています。

今現在、主にはチームの監督業やスクールコーチ、自分でプレーヤーも未だに続けていますが
なぜ僕がこんなにもサッカーを愛し続けられているか。
答えはすごく簡単で「サッカーがとても楽しい」からです。「ものすごく好き」だからです。

この「楽しい」や「好き」という気持ちは誰かが自分勝手に奪ってはいけないものだと僕は強く感じているのですが、
これを子供から奪ってしまう大人たちが未だにたくさん存在している現実があるということを、多くの人が知り、改善されていくべきだと思っています。

全国を転々としながらたくさんのジュニアサッカーの現場を見てきましたが、
私が今暮らしているココ鳥取でも多くの事例があります。

よく目にする光景として
・指導者が子供の選択肢を限定させてしまう声掛け
・頭ごなしに怒鳴る。ミスに対して執拗に攻め立てる。
・褒めようとしない。もはや何も言わない。
・子供をけなすような言葉遣い、バカ、アホ、まぬけ その他容姿をいじる行為
・「厳しさ」を自分勝手に正当化した、強い言葉遣いや、暴言。
など挙げれば正直なところキリがないですが、他県ではもっとひどい事もあります。。。

果たしてこれは許される行為なのでしょうか?

これらに耐えれる選手のみが強くなれる?
それに耐えれないと強くなれない、勝てない、上のレベルに上がれない?

答えは、
「そんなことない。ふざけんな。」です。

「最近の子供(若者)はこれだから弱い。」
「最近の子供は打たれ弱い。」
「もっと強くならんといかん!」

こんな言葉をよく聞くようになった現代社会。
違うよね。いつの時代にもそうした子や、そうでない子は居るはずなんです。
僕はこれを「大人の言い訳」だと思っています。時代のせいではないです。子供のせいでもないです。

耐えれるから偉いとか、強いとか、
なんなら弱いもなく、その子その子に合った指導を、接し方を声掛けを私たち大人がしていくべきじゃないんでしょうか。

甘くすればいい、甘やかして育てればいいとかそういうことじゃないんです。

もちろん「厳しさ」というのは時に必要なものだと僕も心得ていますし、厳しいことも時には伝えます。
ただ勘違いしないで欲しいのが、「厳しい」とはとにかく大きな声で言ったり、暴言を吐くことが厳しさなのですか?強い言葉遣いをすることが厳しさなのですか?というところ。

それは違いますよね。

打たれ弱いならポジティブな声掛けで選手を励ますことができますよね?
それができるのは大人で指導者である私たちの役目ではないのでしょうか。
そっと寄り添い、背中を押すような声掛けも子供たちには必要だと僕は思っています。

その言葉のチョイスも出来ない、知らない、言葉の引き出しを持っていないのは間違いなく、指導者の勉強不足、力不足。
学ばなければ自分が成長しないのは当たり前で、こうして指導者のもとでサッカーをしている子は伸びにくいと思います。

選手たちによく「考えろ」という大人もいますが、本当に考えるべきなのは大人の方なんです。

選手たちの思考やイメージを無視して、プレーの結果ばかりに目を向けミスに対して怒鳴る、怒るなんて誰でもできる。怒りという感情に身を任せるだけで簡単だから。(この記事のように。怒っては無いですけど)

でもそうじゃないでしょう。

起きたミスは、選手が何をしようとしたのか、どういう意図でやって起きたミスなのか、こうした点を見て考えて、大人はもっと選手たちに掛ける言葉をチョイスしていかなければいけないんじゃないのだろうか。

もちろん成功したとき、良かった時には盛大に褒めることができたら、子供たちは選手たちは嬉しいでしょうし、何か発言をする時に少しでもポジティブな言い方に変換出来たりすれば、子供たちの受け取り方感じ方も変わってくると思います。
それで「やる気」になったり、例えばミスをした子が次のプレーで改善できるようになったり、力が湧いてくる子の方が多いと長年やってきて感じています。(長年いうてもまだまだ僕なんてベテラン指導者の方々に比べるとペーペーですが)

僕のスクールに来る子供たちの割合を説明すると、
1.このスクールでサッカーを始めたい子が20%
2.練習をたくさんやりたい。サッカーが上手くなりたい子が40%
3.サッカーがもっと上手くなりたいけど入っていたチームが楽しくなくて、楽しくサッカーをやりたいと思って来た子が40%です。

この現実どう受け止めますか?

中には一度サッカーを辞めて、スクールを訪れてきた子も多数います。
その子たちは漏れなく、ココでやるサッカーがすごく楽しいと、またサッカーを好きになってくれて、サッカーにのめりこんでいってくれる子たちばかりですが。

実際にこういう現実がたくさんあるんです。

なぜサッカーを嫌いにさせてしまう事を言うのか、言ってしまうのか、
僕には到底理解できませんが、この記事を見て少しでも指導者の方が変わるきっかけになればいいなと思っています。
が現実はなかなか厳しく、そうもいかないこともあると思うので、
チームを選ぶときには子供たちが楽しそうにサッカーをやっているかと、指導者の声掛けをよく見て選んでくれる保護者の方が、子供たちが増えてくれるといいなと思います。

強いチームよりも、良いチームに。良い指導者に。良い仲間に。
少しでも多くの方が巡り合いますように。

どこでサッカーをやっても同じだという考えを持つのは本当に危険で、
そこは拘って欲しい部分だと思います。

「サッカー」を奪うな。子供から「好き」を奪うな。

子供たちが好きで始めたサッカーを、もっと好きにさせてあげる。
もっと楽しいと思わせてあげるのが、我々指導者の役目だと僕は信じていて、それができるのが「良い指導者」だと僕は信じ、日々学びながら活動しています。
僕にも目標としている素晴らしい指導者の方はたくさん居て、その方たちに追いつき、いつかは追い越せるように精進していきます。

サッカーは本当に素晴らしいスポーツ。
生涯の趣味にも、あるいは仕事にもできるし、生きる目的の一つにもなり得るサッカー。
仲間がたくさんできて、色んなとこで輪が広がり繋がり、人生はどんどん豊かになっていきます。

そんな素晴らしいサッカーを好きになり、楽しむ、明るい未来がある子どもの邪魔をするのは絶対にいけませんから。

楽しいという気持ちをさらに育てていけるように、これから子供たちの人生をもっと豊かで幸せなものにできるように僕たち大人も、子供たちと一緒に学んでいきましょう。

最後に一つ。
サッカーを純粋に楽しみながら上手くなれる環境をお探しの方は是非、当スクール、またはクラブチームへ一度参加してみてください。

楽しませながら上達してもらう事にはどこよりも自信を持っています。(結局最後は宣伝かいっ!)

自分が選んで始めた大好きなサッカー、楽しんでやった方が100倍上手くなるからね。
では、またブログやグラウンドでお会いしましょう。
毎日が尋常じゃなく充実しすぎて書けていなかったブログもこうしてぼちぼち復活させていこうと考えておりますので、その点もお楽しみに。