コラム

【サッカー指導者・保護者の方必見】僕が子供にサッカーを教えるときに大事にしていること3選

僕は現在、鳥取市でサッカースクールの代表・コーチをしている30歳です。

20歳からサッカー指導者を始めて約10年近く経ちました。
※高校生の時から地元チームのボランティアコーチもしていました。

これまで、小学生低学年から中学生まで、何百人という子供たちを指導してきましたが、子供たちにサッカーを教える時に大事にしていることがあるので今回はそれについて書き綴っていきたいと思います。


サッカー指導者としてだけでなく、一人の大人としての子供への接し方、意識の話になります。

この記事に書いていることは、難しい事は何一つないですし、意識さえすれば誰でも、今からでも始められることなので、
今現在、子供への接し方で悩んでいるサッカーだけでなくスポーツ指導者の方々、保護者の方々の少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ最後まで読み進めてみてください。

褒めること

まず僕が子供たちにサッカーを教えていく上で一番大事にしていること、

それは「褒める」ということ。


すごく簡単に思える、この「褒める」ということ。

実は意外と出来てない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なにかと気に食わないことや、子供が失敗した時にすぐ怒ってしまったり、
なんでできないんだよ!ちゃんとしろよ!など、ついつい怒鳴ってしまったり、そんなことありませんか?

今ギクッて思った人もいると思います。

大丈夫です。僕も昔はそうでした。

でも、それを言ったところで、子供に怒ったところで子供は何かを出来るようになるわけでもなく、成長することもありませんでした。
失敗・ミスというのは、全て何かにチャレンジしたから、行動したから生まれる現象です。

チャレンジした「結果」である「失敗」だけに目を向けて怒ったり、指摘するのではなく、

まずは、大人が冷静になって子供たちをじっくり観察し、 チャレンジした子供の、チャレンジした「過程」を評価してその過程を褒めてあげる、頑張ったねと認めてあげることが大切です。
そこから、ではなぜ今の失敗が起こったのか子供たちと一緒に整理する。

ネガティブな気持ちを少しでも取り除き、ポジティブな気持ちでチャレンジできるような働きかけをしてあげるのです。

ナイス!グッド!いいね!素晴らしい!今の良かったね~!
僕のサッカースクールの現場では、このようなポジティブなコーチングをたくさんしています。

今ではすっかりそのスタイルが浸透して子供たちからもポジティブな声かけがたくさん聞こえるようになりました。

なぜ褒めることを大事にしているか、答えはすごくシンプル。

嬉しい気持ちになる、前向きな気持ちになれるからです。

なんでも褒めるわけではありませんが、
良いプレーをした時はもちろん、ミスをしたとしても何かやろうとした時、チャレンジしたとき、プレーに意図が見えた時はすぐポジティブな声掛けをする、褒めるようにしています。

褒めることで子供たちの次のプレーのやる気、モチベーションに繋がったり、「今のは良いプレーだったんだ!」と確認できたり、プレーに自信が持てたり、失敗しても大丈夫だ!もう一回やってみよう!と、ポジティブなコーチングを繰り返すことにより子供たちは楽しく気持ち良く、伸び伸びプレーすることができるので

子供たちがそれで頑張ってくれたら「褒める」のが楽しくなる。
僕たちも「褒める」ことを頑張れるんです。

これは誰でもできる事です。

明日から、いや、今日から、今からやってみましょう!

子供達と1人1人と対話・会話をすること

次に僕が大事にしている事、

それは、練習時に必ず、 子供達と1人1人と対話・会話をすること です。
ただ一方的に話したり、話を聞くだけになるのではなく、会話のキャッチボールをするようにしています。


スクールのTRは1時間半と短い時間ですが、練習に来てから始まるまでの時間、練習中、休憩中、練習終わりなどタイミングは様々ですが、必ず1人1人と会話をする。

内容は練習時はもちろんサッカーの話、練習の話が主になりますが、休憩中は学校、家庭での話や他愛もないことまで話します。
子供達から話しかけてくるパターンもあれば、中にはコミュニケーションを自分から取るのが苦手な選手もいるので、そういった子には特に僕から積極的に話しかけに行くようにしています。

コーチ目線から見ると「数十人のスクール生」ですが、子供達にとっては「たった一人のコーチ」として見られているのです。

僕たちサッカー指導者は子供たちをスクール生・集団という一括りにせず、一人の子供、一人の選手として対話をする。

これは、上手く時間を見つけたり、タイミングも大事なので最初は難しいと思いますが、
今日はあの選手と話してみよう、こんな会話をしてみようと決めてから少しづつ取り組んでいくのも良いと思います。

子供たちは、人とお喋りすることが大好きです。そしてデリケートです。

話してもらえたり、話を聞いて貰えたら嬉しくなってまた話に来てくれるし、こちらの話も聞いてくれるようになります。

話しかけることをしなかったり、話を聞かなかったりすると、コーチに嫌われてるのかな、と不安になる子も居れば、コーチの話を聞かなくなるような子も居たりします。

何話したら良いんだろう。
どんなことでも大丈夫、まずはコーチから近寄ってみる。
子供は一人一人性格も違うので、他愛もない会話をしながらどんな子なのか知っていきましょう。

たくさん話したがりな子の話はたくさん聞いてあげたら良いし、話しかけてくるのが苦手だけど話しかけてもらいたそうな子には積極的に話しかけてみたり、指導者も子供たちの心に少しづつ寄り添っていくことが大事だと考えています。

子供たちの事を知り、子供たちに自分の事も知ってもらう。
信頼関係を築く上で会話のキャッチボールは必要不可欠と言えるでしょう。

常に明るく、笑顔で居ること

これは指導の時だけではありませんが、
僕はプライベートでも仕事・職場等、人と接するときは常に明るく、笑顔で居ることを心掛けています。

心掛けるというよりも、こういう人間なので意識的というよりは無意識ですが、
基本ニコニコしているし誰にでも明るく接しています。

下を向いている、怖そうな顔をしているより、明るく笑顔で居た方が絶対に印象は良いですよね。
少なくとも僕はそう思っています。

もしあなたが子供だったら、いや子供でなく、大人でも
怒っている人、機嫌が悪そうな人、テンションが低そうな人に、こちらから話しかけようと思いますか?
心を開こうと思いますか?

答えは、NOだと思います。
ムスッとしていると話づらかったり、マイナスな印象を与えてしまいますよね。
子供達にそんな表情を見せていると、子供たちはそんな指導者を良くは思わないし、話を聞こうと耳を傾けたりはしないのです。

先ほどの対話の話にもつながる事だと思いますが、サッカー指導者と選手の関係は、信頼の上に成り立つと思っています。

これを見て、ちょっと笑顔足りなかったな、いつも怒ってばっかりでムスッとしてるなと思ったそこのあなた。

明日からニコニコして子供たちの前に出て行ってみてください。

なにか嬉しい変化が起きるかもしれませんよ。

おわりに

いかがだったでしょうか。
今回は、僕が小学生にサッカーを教える上で大事にしていることについて書きました。

この3つは、僕個人が大事にしていることで、あくまでも持論です。

人それぞれ意見はあると思いますが、
子供にどう接したら良いのか分からない、サッカーチームやスクールコーチをしているけど子供達との関係性が上手くいっていない、そのような悩みを持っている方は多くいると思います。


僕も昔はそのような悩みを抱えていた一人だったので、この記事を読んでぜひ参考にしていただけたら嬉しく思います。

子供達は、一人一人個性があり、性格も、感性も、考えている事も全然違います。

子供達一人一人とコミュニケーションを取り、どんな子供なのか理解を持ったうえで指導するようにすれば、またサッカーを子供たちに教えるのが楽しくなりますし、子供たちも楽しんで練習に取り組んでくれると思います。

世の中のサッカー指導者の皆さん、サッカーパパ・ママの皆さん、指導・子育て大変だと思いますが、子供たちの明るい未来の為、共に頑張っていきましょう!ではまた!