練習日誌

人の前に立つ

土曜日は岩倉スクール。
ナイターを付けずにTRできるくらい日が長くなってきました。
夏はもうすぐそこに、、、

スクールTR

W-upは見ることからの反応反射のTR。という名のアップ。
ドリブルはたくさんボールに触れること、顔を上げ周りを見る、そしてスペースへの侵入をテーマに取り組み、
対人~ゲームという流れでTR。

内容的にもものすごく質の高い練習ではあったのでそこも喜ばしいことなのですが、
それよりも子供たちのポジティブな声が多く聞こえてきて、見ていて非常に気持ちのいいTRでした。

今日のMVP

今回はしゅん!初選出!この日のTRすごく感動しました。。。
入ってまだ間もない彼ですが、着実にステップアップしてるのが目に見えて分かる。

対人ゲームを見ていても立ち位置にちょっとした変化があり、明らかにボールに関わる回数が増えた。
基礎トレでも、意識してボールを触る、動かすことをやっている。

なにより、この日僕が一番驚いた、感動したのがゲーム中のとあるワンシーン。

みんながボールに寄ってしまい固まり、うまくゲームが運べていない時間帯で、ツボコーチから「みんな同じサイドに固まってて狭いよ、もっと広がろう、幅を使おう」と声掛けがあって、
僕も気になったので一度プレーを止め、「今のツボコーチの大事な声掛け聞いてた人?」と問いかけると、誰も反応がなかったんです。
みんな一生懸命すぎたんでしょうね。(笑)一生懸命なのはいいことです。

そこで、一人の選手が手をあげていたのを見つけました。
なんとそれが、しゅんでした。

そしてしゅんは自ら喋り出し、みんなに聞こえるように、ツボコーチが言ったこと、意図をみんなの前で大きな声で一言一句漏らさず伝えてくれたんです。

しかも、その声を聞いて一人だけ、アクションを変え、しゅんは逆サイドにポジションを取り始めていたという。聞くだけでおわりではなく、次の判断プレーに生かすということが唯一その場で一人だけ出来ていたんです。

先程も書きましたが、しゅんはまだ入って間もない、まだまだ初心者で少し大人しめの雰囲気の子なので、
みんなの前に立って、発言をすることという行動に僕はすごく驚きました。

素晴らしい選手はいつも、指導者の想像をはるかに超えてきます。

人の前に立って話す、手を挙げる、想いを伝える。ということは簡単なことじゃありません。
それも多くの子供たちや保護者の方々が見ている中で。

「聞こえてたけど、恥ずかしいから言わなかった。」と言う子も中には居てもおかしくないし、こういうパターンはよくあります。

でもしゅんは恥ずかしがらず、自信を持って、自分が聞いたことをしっかりとみんなに伝えてくれた。
きっと不安もあっただろう、それでも勇気を持って発信してくれた。素晴らしいよね。

チャレンジしてくれたんだ。

すると、さらに素敵なことが起こり、僕よりも先に子供たちが拍手をし始めたのです。
しゅんの起こした行動、発信に気付きに、子供たちもきっと「すごい」と思って感動して拍手をしてくれた。自然にそういう現象が起きたんだと思います。

僕は日頃良いことがあったとき、素晴らしいなと思った時は拍手を贈り子供たちも一緒にしてくれることがあります。
それを僕発信ではなく子供達発信で拍手が起きたことに本当に感動しました。

このような素晴らしい出来事が起きたのは、しゅんの素晴らしい勇気が始まり。
素晴らしい勇気と行動力をもった、しゅんに今日はMVPを贈りたいと思います。

またひとつ、大切なことを再確認させてもらいました。

おわりに

日々成長、日々発見がある。
こんな楽しい、面白いスクールのコーチが出来て幸せだ。
それと同時に、こんな楽しい、そして面白いサッカースクールでサッカーが出来て幸せだ。とみんなにも思ってもらえるように僕ももっともっと日々学び頑張っていかないとなと感じました。