土曜日はガイナーレ鳥取さんにお誘いいただき、
スクール交流戦がイナマンカップに出場してきました。
1~2年生、3~4年生2つのカテゴリーがあり、2チームで参加してきたので総評を書いていきたいと思います。
1~2年生チーム
まずはちびっ子軍団。
久しぶりの試合。しかも雰囲気もあり観客も多い中、公式ではないものの、しっかり試合。がっつり試合。
ド緊張。(笑)
ガッチガチ。(笑)
そらそうよね。無理もない。他のチームさんと試合するのも半年ぶりくらいだし。
その中でどれだけ、ってところがこの交流戦の大事なとこ。
案の定試合でも硬さはあり、遠慮がちになる選手も居たし、明らかな「試合慣れ」の部分で不足はすごく感じましたが、
子供たちは子供たちなりに精一杯、試合を楽しんでくれたんじゃないかなと思います。
幅を使った攻撃、相手の逆を取る、スペースへのドリブル、他にも様々、相手を見て判断して攻める、守る。
技術的なミスもありましたが、狙っているプレーがたくさんあったのは評価できる部分だなと。
練習で日頃やっている事を表現してくれたこともすごく嬉しかったな。
試合の中で成長していく選手も居た。
練習だけでは味わえない貴重な経験が出来たのが一番大きな収穫。
実力の半分も、そう思ってる選手もいるかもしれないが、
厳しいこともあえて言うと、「これが実力」なわけで、もちろんポテンシャルや、練習でできている部分も知っているので、全てでは無いが、そこは甘えずに、でもポジティブにやっていきたいと思います。
たくさんの失敗をしたけど、たくさんの成功体験も得ることができた試合ばかり。
たくさんのグッドプレーやゴールもあり。伸びしろだらけ。
楽しみでしかないね。
今回参加できなかった1,2年生のメンバーも次回は一緒に試合したいね。
3~4年生チーム
こちらは緊張は無し。(笑)
なおは結構してたみたいだけど、メンズはなんのこっちゃと顔してました。
ある程度の緊張感は持って楽しみながらってのがベストです。(笑)
この交流戦のオーガナイズ、ルールは5vs5キーパー無し、コートサイズはフットサルコート。
コーチ陣と子供たちとは試合前に、高学年はキック力もあるからきっと蹴ってくるチームはたくさんあるよな。と。
話をしていて、案の定、後ろからガンガン蹴ってくるミドルロングシュートが多発。
これに関して言えば、ルール上は当たり前というか、別に悪くない、むしろ点を取るという、勝つという目的の為なら素晴らしい手段だと思います。
サッカーは点を取るスポーツですから。常套手段です。これもサッカーです。
ただ、僕たちはその中でどういうサッカーをしようかね。となった時に、
「拘るのはそこじゃない」という話になったんです。
自分たちがやってきたことを、TRで取り組んできたことに、また試合でもチャレンジしよう。と子供たちと話し合い、子供たちはすぐに首を縦に振り、「よし!」と気合を入れて試合に臨んでくれました。
実際の試合はこんなにコートが小さい訳でも、キーパーが居ないわけでもないと。
より試合をイメージしながら、現実とかけ離れたことをするのではなく、
あくまで自分たちのサッカーをしようという話に理解と納得をしてもらえました。
そして子供たちはチャレンジし続けた結果、たくさんの失点、そして失敗、そこからの成功体験を得ることが出来ました。
ゴールもたくさん、中には創造力溢れるものすごいゴールもありました。
個人的にてるきの即興でのコーナー直接ゴールは鳥肌でした。
あれを狙ってやっちゃうから本当に大したもんです。。。
試合の中でも成功体験が多く得られたのは狭い中でもパスを繋ぐ努力、スペースが少ないエリアでどうやってドリブルするのか、
子供たちなりに考え、試行錯誤しながら、試合ごとに内容が良くなっていくのは間違いなく、子供たちの個々の努力があったからだなと思います。
これは低学年にも言えることで、自分たちで考え、修正して、改善して、またチャレンジする。
これを自分たちで繰り返せたことがまた一つ成長につながりました。
下を向かずにポジティブに戦い抜いた子供たちは本当にかっこよかった。
惚れたわ。。
全力賞
ガイナーレさんよりチームから一人ずつMVPが選ばれました。
低学年からはここちゃん!
あれ?ほんとにあのここちゃんか?というほど、始めたころとはまるで別人、最近成長が著しく、
ボールに絡む回数が圧倒的に増えた。。
自分より体も大きい、スピードもある相手に果敢に向かっていく姿はかっこよすぎるし、
ボールは奪うわ、ドリブルで仕掛けれるわ、味方に意図したパスも通すわ、良いとこにポジショニング取ってるわで、ほんまに、、ほんとうに凄いなと。。
すべて意図して、しっかり自分で「ここはこうする」というイメージ・狙いを持ってプレーしてるのがココちゃんのすごいとこで、意外に焦って適当にボール蹴っちゃう子なんかはたくさんいるのだ。
そうゆうとこでも「違い」と「成長」を見せつけてくれました。
ガイナーレスタッフさん。さすが、よく見てくださってる。
高学年はひなた!
チームを支え引っ張ってくれた精神的支柱。
プレー自体も素晴らしく大活躍でしたが、身体を張った守備、運動量で間違いなく皆を助けてくれた。
ひなたが居たからみんな思いっきり攻めることができたのだと思う。
コートサイズの割に人数は5人だったのでなかなかスペースがなくひなたの持ち味が存分に発揮できないオーガナイズではあったけど、その中であれだけのプレーができるのは、さすがというか、その中で自分をどう出すかという部分でひなた自身も良い経験になったよね。
明徳スクールのハルトもチームから選出!
今回美保FCで出たので同じチームでとはいきませんでしたが、素晴らしい活躍を見せてくれていました。
ちなみにスクールチームとも対戦しましたが、やはり相手に居て厄介。(笑)
右サイドから鋭い突破とシュートで脅かしてくるし、良い選手だなと改めて思いました。
次は一緒に出たいな。楽しみにしてます!
コーチからMVP
コーチからもMVPを選びました。
かいせいです!
得意の守備。これは紛れもなくどのチームにも、上の子相手にも通用していました。
かいせいの守備は相手を待つのではなく、がっつりボールを奪いに行く攻撃的な守備。
いつ見ても素晴らしいなと思うのがボールを奪いに行くタイミング。
相手がミスをした時、ボールが少し離れているとき、後ろ向きの時、ボールが浮いているとき、
ボールを奪えるチャンスはどこなのかをしっかりと見極め、行くと決めたらグッと寄せてガっと奪う。
ただボールに触るだけでなく、自分のボールにしてしまうのがまたかいせいの凄い所。
得意なものを磨いてきた。これに尽きるし、それがこうした試合で思う存分に発揮されたのは、
そのスキルが「本物」であるということ。
そして、攻撃面。
今まで思いっきり目立つようなドリブルやシュートなどは見せたことが無く、というか周りの子供たちが凄いというのもありますが、
かいせいは、地道にコツコツ、基礎スキルを磨いて磨いてと、頑張っていました。
僕はかいせいに、「こうしたほうがいいよ」「ココはこうしなさい」「これはそうじゃないよ」などと話したことは一度もしたことがありません。ひたすらに褒めてただけ。
そんな指導者いけんだろと思いますか?もっと教えてあげてよ!と思いますか?
僕がかいせいに、何にも言わず、見守り、ただひたすらに良い部分を褒めていたのには理由があって、
それはなぜなのかというと、彼が「自分で考えて何度も何度もチャレンジして、自分で考えて修正している」からなんです。
かいせいのドリブル練習の時の姿勢、パストレーニング、シュートトレーニングの姿勢、見たことありますか?
黙々と、ひたすらに真剣にまっすぐ、ボールと自分と向き合いTRしてるんです。
たまに首を傾げて(笑)ん?あれ?こうじゃないな。こんなかんじかな?と自分で試行錯誤しながら、
特にボールタッチ。かいせいはタッチめちゃめちゃ柔らかいんですよ。優しいんですよ。
それはなぜか、練習から大事に大事にボールを扱う、握る、触っているからなんです。
親指小指足裏、色んなとこで触る練習をたくさん丁寧にやっています。
その努力が間違いなく試合で現れたんだなと。
TRでもかなり出てますけどね。
みんなが、緊張やいつもとは違う相手やルールコートサイズに戸惑っているなかでも、
抜群に「かいせい」という「自分」という色を発揮していたのは彼の努力の賜物です。
技術的なことばかり話していますが、戦術的なこともよく頭に入っていて、理解してくれている
幅と深みとスペースをうまく使ってポジション取ったり、
裏でもらえるときは相手の背後にアクションしたりと、練習でやったことを試合でも。。
ドリブルでは相手の逆を取り、かわす、ずらす、そして前進、運ぶドリブルも多く見られました。
シュート、ゴールも決めていましたね。
僕はというか、コーチ陣は、「おぉっ!」「うまい!」「すごい!」「素晴らしい!」
と終始ニコニコしながら叫んでいました。(笑)
リョウコーチ、ツボコーチも、「いや~、かいせいやばいわあ。」「めっちゃうまくなってるわ~。」とずっと言っていました。
僕は練習後よく夜ご飯を食べながら自宅でも、「かいせいは絶対この1.2年で絶対に化ける。覚醒してくる」「かいせいマジですごいから」と
何度も何度も言ってて、その片鱗を見たような気がしました。僕の指導者としての勘は良く当たるので。
そう言った意味でもすごく嬉しかったですね。
「かいせい良かったね~!上手くなってるね~!」と言うと
ニコニコ(ニヤニヤ?笑)しながら「うん!」と本人も少しは実感してくれてるのかなと。
第一歩ですな。
自分の「やり方」に「在り方」に自信を持って、焦らずコツコツやっていこう。
MVPおめでとう!
おわりに
午前午後と1日長いようで短い、楽しくてあっという間の1日でした。
上手くなるためのヒントが多く落ちていたこの日のゲーム。
それを見つけて拾うことができた選手はたくさん居ましたね。
試合終わりに皆にどうだった?と聞くと、即答で「緊張したけど楽しかった!」と嬉しい言葉が返ってきました。それだけでもこの交流戦に出場して良かったなと実感しました。
少し話は変わりますが、
子供たちは日々こうしたサッカーの楽しさの中にも、たまに暗闇に迷い込むことがあります。
我々大人や指導者は、早く成長して欲しい、早く上手くなって欲しい。そう考えてしまい、
そこから無理やり手をグッと引っ張って連れ出したり、引き上げたり、助け出してあげることが役割ではないことを理解する必要があります。
我々ができることは、
大事なのは隣を一緒に、共に歩き(少し後ろからでも良いくらい)、
暗闇の中に居るのだとしたら、
ちょっとだけ足元のライトを、「明かり」をほんの少し、照らしてあげる。
自分がこうだから、自分がこうしてきたから、ではなく、子供たちの意思を大事に、
全てどこかに連れていこうとせず、子供たちの歩みを見て、どこに向かってるのかを見て、
意思を尊重しながら向き合ってあげてください。
サッカーをプレーしているのは子供です。楽しんでいるのは子供です。
僕たち大人は、僕らがプレーするわけでもなく、楽しむのではない。主役は子供。
子供が楽しんでいる姿が、なにより楽しいという。幸せだという。
そこが僕らの一番楽しむポイントだと思っていますし、そうであって欲しいという僕の願いでもあります。
上手くいかなくていいじゃない、間違ったっていいじゃない、失敗したっていいじゃない。
僕らがたくさん間違ってきたように、子供もその間違いや失敗から学んで行くんです。
事実、子供たちはたくさんの成長を日々見せてくれています。
子供たちの成長を見守り、その過程を共に楽しみましょう。
試合の引率、観戦していた保護者の声掛けや対応、その後のスクールを見て改めて大切なことを再確認できました。
今回交流戦に誘っていただいたガイナーレ鳥取スタッフの皆さん、
対戦してくださった素晴らしいチームの皆さん、
お忙しい中応援に駆けつけてくださった保護者の皆さん、
本当にありがとうございました。